非課税と不課税の違い

2024/03/25

日記

インボイス制度が施行され、

「Tから始まる番号がついているレシートをもらわなきゃ」

「インボイスをもらうには会員ページからダウンロードしなきゃいけないのか。面倒くさいなー!」と、

いろいろと煩わしいことが増えてきた中で、

個人事業主や経営者の方のみならず、雇用されている労働者の方も消費税に関して気にしなければいけない機会が増えてきたと思います。

 

今回はインボイスの話ではないのですが、

消費税の中で「そういえば何が違うの?」ということについて取り上げてみたいと思います。

 

 

 

今回取り上げるのは、「不課税」と「非課税」の違いです。

 

課税の前に、「~でない」の意味を与える不や非という否定の言葉がついていますので、

どちらも「消費税がかからない」という点は一致しています。

 

では、何が違うのでしょうか。

 

 

まずは言葉の意味から探っていきましょう。

これについては、分かりやすい解説をされているサイトがありましたので、参考にさせていただきました。

(参考資料:「不」と「非」の違い | 日本語教師のネタ帳 (nantong-japanese.com)

 

 

「不」は、

不安定、不自由のように「客観的に見て~でない」という意味合いなのに対し、

 

「非」は、

  • 非効率的、非生産的のように「あるべき姿ではない」という意味合い
  • 非人道的、非礼のように「道理・道徳にあっていない」という意味合い

の言葉を作る傾向が強いようです。

 

 

私は、今調べてみて初めて言葉の意味をきちんと理解したのですが、

これを知っていると、この後の不課税、非課税も理解しやすいと思うので先にご説明しました。

 

 

 

それでは、本題の不課税と非課税の違いを解説していきます。

 

 

まず、消費税がかかる取引というのは要件が決まっています。

(参考資料:No.6105 課税の対象|国税庁 (nta.go.jp)

  • 国内で行われる取引であること
  • 事業者が事業として行う取引であること
  • 資産の譲渡等であること
  • 対価を得て行う取引であること

の4つです。

 

分かりやすく翻訳すると、

  • 日本国内で行われる取引で、
  • 持っている車を友達に売るといったことではなく、あくまで事業として、
  • 物を販売したり、サービスを提供したことによって
  • 何かその見返り(例えばお金など)を受け取る

という取引の事で、

これらすべてを満たしている取引であれば、消費税が課税されます。

 

 

 

不課税というのは、

言葉の意味通り、「客観的に見て、これら4つの要件に当てはまらない」為、消費税が課税されないものを言います。

例えば、固定資産税の支払いは不課税取引です。

事業者が事業として行う取引であるとは言えない為です。

 

 

非課税というのは、

「4つの要件には当てはまっている」ものの、課税対象としてなじまなかったり、社会政策的配慮から消費税が課税されないものを言います。

言葉の意味でいくと、道理・道徳に合っていないというのがイメージしやすいかなと思います。

ただし、非課税になるものについては、17項目挙げられています。

(参考資料:No.6201 非課税となる取引|国税庁 (nta.go.jp)

「これは非課税っぽいな~」と思ったとしても、ここに挙げられているものに該当しなければ非課税ではありませんのでご注意ください。

例えば、健康保険などが適用される病院の診察代は非課税取引となっています。

これは、「国民にとって必要なサービスである医療に対して、消費税をかけてしまうのはいかがなものか」という社会政策的な配慮がなされているわけです。

 

 

 

つまり、

「そもそも消費税を課税できないよ」というのが不課税、

「消費税課税できるけども、合わない、もしくはしない方が良いよね」というのが非課税になります。

 

 

これまで、あまり非課税と不課税の違いについて、

気にしていなかった方が多いと思いますが、

これを機に、ぜひ違いを理解していただければと思います。

 

 

文責:長内