寄付型クラウドファンディングと税金の関係性

2025/11/25

日記

先日、母校の陸上部が全国中学駅伝への出場権を得たという嬉しいニュースを耳にしました。
私自身も学生時代は陸上部に所属しており、全国大会を経験した身として、母校の活躍に胸が熱くなりました。
「少しでも力になりたい」と思ったとき、ふと疑問が浮かびました。
――「クラウドファンディングで寄付したら、税金はどうなるんだろう?」と。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには大きく分けて投資型非投資型があります。
さらに投資型には「融資型」「株式型」「ファンド型」があり、非投資型には「購入型」「寄付型」があります。

違いを簡単に言うと、

  • 投資型:お金を出す代わりに“お金”としてリターンがある
  • 非投資型:お金以外の“モノやサービス”としてリターンがある
    という点です。

今回の母校のプロジェクトは「寄付型クラウドファンディング」に分類されます。
このタイプは、リターンを求めずに支援する形であるため、税金の扱いも一般的な取引とは異なります。

Ⅰ.資金提供者(寄付する側)の税金

個人の場合

  • 基本的には、支出した金額に対して税金はかかりません。
  • ただし、寄付先が特定公益法人認定NPO法人などの場合、確定申告によって寄付金控除を受けられる可能性があります。
    控除を受けるためには、団体から発行される領収書や証明書が必要です。

法人の場合

  • 寄付金は、一定の範囲内で**損金算入(経費計上)**が認められます。

Ⅱ.資金調達者(受け取る側)の税金

個人の場合

  • 個人からの支援:原則「贈与税」の対象。年間110万円までは非課税(基礎控除)です。
  • 法人からの支援:原則「一時所得」に該当し、年間50万円の特別控除があります。

法人の場合

  • 受け取った資金は「受贈益」や「雑収入」として計上し、法人税の課税対象となります。
  • ただし、プロジェクト実施のために要した費用は経費として処理できます。
  • また、寄付型クラウドファンディングは対価性がないため、消費税は課税されません(不課税取引)

今回調べてみた結果、個人の支援者側には税金がかからないことがわかりました。
そのため、私もささやかながら1,000円を寄付し、母校の挑戦を応援しようと思います。

スポーツの世界で頑張る後輩たちの姿を見て、自分も初心を思い出すきっかけとなりました。
これからも、税の知識を活かして“想いのつながり”を支えられるよう努めてまいります。

(執筆:浅田)