もらった消費税の、2割払うだけ!2割特例について ~2027年からは3割に!?(3割特例)~

2026/04/30

日記

インボイス制度で課税事業者になった方の負担を軽くする「2割特例」。

さらに、その後の負担増を抑える「3割特例」についても詳しく解説します。

 

  1. 2割特例・3割特例とは?

通常、消費税の納税額を計算するには「売上でもらった消費税」から「経費で払った消費税」を引くという面倒な作業が必要です。

この特例を使えば、「もらった消費税(売上)の〇割を納めるだけ」という超シンプルな計算で済みます。

2割特例: もらった消費税(売上)の 20% を納めればOK

3割特例: もらった消費税(売上)の 30% を納めればOK

 

なぜこの制度があるの?

それはインボイス制度が関係しています。

 

これまで免税事業者(消費税の支払いが必要ない事業者)だったフリーランスや小規模事業者がインボイスを取得し、課税事業者になるというケースが増えました。

ただ、インボイスを取得したのはいいが「いきなり満額を支払うのはきつい・・・」「計算が複雑で大変」そういった負担を軽くしよう!という背景で誕生した制度です。

 

ここからは2割特例・3割特例について比較して見てみましょう。

  1. 【比較】いつまで?

個人事業者の改正について比較してみましょう。

項目 2割特例 3割特例
適用期間 〜2026年分 2027年・2028年分
納税額の例 消費税50万円なら 10万円 消費税50万円なら 15万円

 

※注意※

3割特例は**「個人事業主」限定**です。法人の場合、2026年(令和8年)分を最後に特例が終了し、2027年からは通常ルール(簡易課税など)へ移行します。

 

  1. どのくらいお得なの?(具体例)

年間売上550万円(うち消費税50万円)の個人事業主の場合:

  • 原則課税: 50万円 − 経費の消費税(経費が少ないと高額に!)
  • 簡易課税: 50万円 × 50%(サービス業等)= 25万円
  • 3割特例: 50万円 × 30% = 15万円
  • 2割特例: 50万円 × 20% = 10万円 ★一番おトク!

 

2割特例は強力な節税ルールですが、もし「多額の設備投資をして、売上の消費税より経費の消費税の方が多くなった(還付を受けたい)」という特殊なケースでは、あえて特例を使わず「原則課税」を選んだ方が得なこともあります!

 

  1. 使うための手続きは?

どちらも事前の届出は一切不要です!

確定申告書を作成する際に、「特例を適用する」という項目にチェックを入れるだけでOKです。

その年ごとに、原則課税や簡易課税と比較して一番有利なものを選べます。

 

まとめ:これからのスケジュール

個人事業主の方は、以下のように段階的に負担が増えていくイメージです。

  1. 2026年まで: 2割特例(20%)
  2. 2027年〜2028年: 3割特例(30%)
  3. 2029年以降: 通常ルール(原則課税または簡易課税)

今は「2割」で済んでいますが、2027年からは少し負担が増えることを覚えておきましょう!

 

「結局、自分はどの計算が一番安いの?」と迷ったら

2割特例・3割特例・簡易課税…。インボイス制度は、選ぶルールひとつで納税額が数万円、数十万円と変わってきます。

「損をしたくない」「正しく申告できているか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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佐藤